イリスの実験室

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怒りが教えてくれるもの

2015年2月2日

今月の色もよう (2015.2月) で、「内側から湧き起こるエネルギーを創造に使う」
ことを取り上げましたが、数あるイリスのネタ袋から、ひとつ実話をご紹介しましょう。

かかりつけの歯医者さんで、親しらずを治療していたときのこと。

治療のプロセスで、患者のわたしが訴える言葉に対して、歯科医は「歯を削ったから
でしょう」と、治療中の痛みにもあまり耳を傾けてはくれず、予定通り治療を終えよう
としたのですが、最終段階で、「口をすすいで終わりです」 というときには、口に水を
含めないほど痛みがひどくなっていました。
その痛みに医師は、「(治療のプロセスで)神経を刺激したからでしょう。痛みが
治まらないようなら、もう一度治療し直しましょう」 という医師。そんな彼への怒りが
こみあげてきました。怒りを表現するのが下手なので、強く言えませんでしたが・・・

「痛いって、初めから伝えてましたよね?!」 という怒りでした。(・・・言えてないけど)

怒りも痛みも収まらない帰り道、ある瞬間にふと、自分のこの怒りが生み出すかも
しれないものに氣づきました。歯科医師に怒りを向け続けることで、自分自身を
犠牲者にしてしまう可能性に氣づいたのです。

歯の痛みはまだ変わらずに残っていましたが、彼を責めるために、自分が犠牲者
になる必要はないよ、大丈夫だよ。。。と自分の身体に・細胞に語りかけました。
そして、わたしは自分のためのセルフケアを始めました。
もちろんオーラソーマのプロダクツを駆使して!

おかげさまで数日も経つと、歯の痛みは少しずつ回復の兆しがありました。

もしもあのまま、怒りを彼に向け続けたら、この痛みがさらに大きくなったのか、
それとも同じように回復していったのかはわかりません。しかし、怒りが自分への
ケアと思いやりに代わり、自分の氣持ちが楽になったのは明らかです。

病氣を表す英単語【disease】は、「ease=氣が楽 」ではない状態、くつろいで
いないこと。怒りや緊張・怖れは、くつろぎから自分を引き離してしまいます。

怒りは大きな・大切なエネルギーです。

相手を責める・謝らせるためではなく、自分自身が心地よく楽でいるために、
怒りを解放し、エネルギーを自分に戻すことができます。

そして、くつろぎにつながってみると、あの怒りの正体が見え始めます。

怒りを引き起こしたのは何だったのか?

怒りを含む様々な感情は単なる感情的側面だけでなく、視点を変えると
自分にとって大切なことを氣づかせてくれます。

わたしの怒りは「自分の訴えを聞いて!」、「受け入れてほしい」 ということ。

さらに言うなら、わたしの身体が、わたしにもっとも伝えたがっていることなのかも
しれません。現に、わたしが自分自身に触れ始めると、身体も協力してくれます。
自分の身体へのケアと協力関係は、生きる基盤を強くします。

身体のサイン、感情からのメッセージは、自分にとって大切なことを教えてくれます。

知識をたくさん蓄えたアタマより、身体とハートは、わたし自身のくつろぎと真実に
つながれることを教えてくれるのです。

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