B118 エコー Echo
– ペールコーラル/ペールバイオレット
2020年5月14日12時正午(BST – 日本時刻20:00)誕生
この騒然として不安定な状況を受けてやって来たエコー、それは私たちが内なるゴールドを見い出し、自分自身を愛し、且つ恐れを手放すことをサポートするでしょう。
ペールコーラルを見ると、直ぐに私たちは、報われない愛とナルキッソスの物語を思い浮かべます。水に映る自分の姿に恋したナルキッソスの話はよく知られています。彼は、エコーという名の山のニンフの恋の対象になりました。狩に出かけたある日、ナルキッソスは仲間とはぐれて独りになってしまい、「みんなどこにいるんだ?」と仲間たちに大声で呼びかけました。エコーは森の中まで彼の後を追って、彼に近づく機会を手にしましたが、彼女にできるのは唯一、彼の言葉を繰り返すことだけでした。必死になったエコーは、走ってナルキッソスの前に姿を表し彼に抱きつこうとしましたが、はねのけられてしまい、彼女の愛は報われませんでした。
それより何年も前に、ゼウスの妻であるヘラはエコーの声を取り上げました。自分の夫が山に住むニンフたちを訪れることに嫉妬をしていた彼女は、エコーの流ちょうに話す能力を取り去ってしまいました。ヘラの嫉妬と怒りを避けるためにゼウスは、彼女の持つ黄金の舌を使ってヘラを阻止するようにエコーに求めていたのです。それに気づいたヘラはエコーの声を取り上げ、エコーが自分が聞こえた言葉を繰り返すことだけしかできないように呪いをかけました。それによってヘラは、やがてエコーがナルキッソスへの恋を打ち明けるための能力を阻んでしまったのです。
パンは、当時の女神やニンフたちに自分を押し付けることに慣れていましたが、あるときエコーに深く恋してしまいました。しかし、エコーはパンに対して同じような想いを抱かなかったので、パンの愛も報われない愛になってしまいました。パンは彼女に拒否されことに激怒し、自分の羊飼いたちに命じてエコーをバラバラに引き裂きました。大地の母であるガイアは、すべてを目撃していました。ヘラ、ナルキッソス、パンの命令によるエコーの殺害に至る経緯すべてを知っており、エコーに対して大きな慈愛を持っていたガイアは、エコーと彼女の黄金の声を自分のビーイング全体を通じて偲ぶことにしました。風、木々の中、暗く冷たい洞窟にいたるまで、地球上の隅々までエコーの小さな一部を残しました。私たちがコダマを耳にするとき、それはエコーに対するガイアの慈愛を私たちに思い起こさせ、それは私たちが互いに持ち合うべき慈愛であり、地球のビーイングに対する慈愛です。
私たちが、エコーの物語やペールコーラルの報われない愛について考え、それを自分自身の状況に当てはめ、そして自分の愛が最も報われないと思う時について考えてみると、しばしばそれは自分自身の内側にあることがわかるかもしれません。私たちは自分自身をあまりにもジャッジするために、自分自身を愛することが困難であることに気づきます。報われない愛により意識的になることで自分自身により一層の慈愛をもたらし、自分に対するジャッジを中断することによって、私たちは自分自身との関係にもっと意識的になるかもしれません。ジャッジはあまりにも容易に、あまりにも頻繫に起こりえます。そしてそのジャッジの中で、私たちは自分自身をたくさん否定し、それによって自身の分裂が起こります。
エコーの誕生にはシンクロニシティが見られ、パンで始まった過程がより深まっていくと、私は感じています。パンでは、私たちは自然の精霊としての力を見い出しました。今、パンは別の側面を示しています。このボトルに私たちが見るもの、エコーの分裂は、報われない愛を超えていく解決の潜在性です。
解決は多くのレベルでやって来ます。ペールバイオレットは常に変成の深いレベルで、この変成はマスターのサンジェルマンに関連するとともに細胞レベルでの変成でもあります。現在人類が直面している状況は、それ自体の現実に伴って欺瞞的な質を持っています。それはペールバイオレットの対局にある何かの周りに生成されてきた恐れのためです。対局にあるペールイエローに関連する強烈化された恐怖の念が、世界中にペストのように拡がっています。この恐怖は、グローバルな現象になりました。メディア、ソーシャルメディアという媒体を通して、異なるアイデアや意見が拡大されていき、それに伴なう異なる見解もさまざまに伝えられ、恐れに拍車がかけられてきました。ペールイエローの対局にあるペールバイオレットは、全ての人たちが影響を受けている集合的な恐怖への解毒剤を提供するでしょう。
イクイリブリアムボトルの119番目であるこのコンビネーションは、内なる自分のスターに至ることがどれほど重要かを、明確に私たちに思い出させます。私たちそれぞれが、自分の内側にブループリントを持っています。私たちは何ゆえにやって来て何のために在るのか、そしてそれを行う行為の質、という青写真です。エコーは2020年5月14日に到着しました。14は足すと5、その5と5月の5を足すと10になり、10がふたつで20、つまり20が2つ(2/20)、もうひとつの4。10が4つ(10/4)14がふたつになり、クリア/ゴールドは、私たちが自分のスターに意識的になること、内なるゴールドに意識的になることを思い出させるボトルそのものです。エコーのストーリーの一部、黄金の舌を持ったニンフに他人の言葉を繰り返すことだけしかできないように限定し、声を取り上げたヘラの行為、それはエコーが内なるゴールドから話したことに関連します。またそれは、それがゼウスを彼女に引寄せ、彼が彼女を自分のミューズにしたことにも関連します。このボトルの誕生に関連してのゴールドは非常に重要です。色だけ見ると明確ではありませんが、数字を通してみるとそれは確かにはっきりします。
ペールコーラル/ペールバイオレットはサンダルフォンの反転であり、それ自体が以前にあったもののエコーのようだとも言えます。98番のイクイリブリアムはヴィッキーのパートナーだったマーガレットを思い出させます。そして謙虚さとサポートを通じての彼女の大きな助けがあったからこそ、オーラソーマが世界に存在し、今日(こんにち)のように発展できたのです。私がヴィッキーと共にいたのは7年間であったこと、マーガレットがヴィッキーの移行後7年間生きたことを、私はいつも考えます。このようにして私は、ヴィッキーのサポートを7年間受け、そのサポートはマーガレットを通じて更に7年間続きました。私たちが今いるところ、および今日(こんにち)のエネルギーに関連して14という数字には大きな意義があります。今まで以上にオーラソーマが必要とされるときがやって来ることを、初期の頃にヴィッキーは一種の予言をしていました。今年、2020年にはイクイリブリアムの20番「スターチャイルド」が繰り返されています。20番のリターンジャーニーが98番のサンダルフォンであることは、決して偶然ではありません。
118番の数秘を見ると、光の身体と戸口11/8があります。11は戸口あるいは門、そこから8がやって来ます。8という数字がオーラソーマ(光の身体)という言葉から引き出されてくる単数の数字であることを思い出しましょう。118は10(2 + 8 = 10)でもあり、この時期にこのボトルがやって来たことは非常に深い意義があります。オーラソーマでは10番は常に「私たちが植えるように私たちは刈り取る」(カルマ)、そして「行って木を抱きなさい」です。
私たちの思いやり、温かさ、慈愛そして愛は、私たちが「恐れ」と名づける自分の外側に生み出されたスペースの中に違いを作ることができます。「愛と恐れは同じスペースに存在することはできない」と私たちは常に言ってきました。これについての気づきを高め光の身体の成長を促すことが、今の時期に起きていることに対する解毒剤になるでしょう。
愛と光と共に